先天性眼瞼下垂②

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個人病院の先生が、子供の眼瞼下垂の手術をしてくれる病院を探してくださいました。

手術できる病院が見つかった

学会で会った先生に聞いてくださったり近郊の病院で手術できそうな先生に当たってくださったり、本当に親身に探してくださいました。

そして、『小児眼科の手術ならばこの先生』という先生がいる病院を紹介してくださいました。

いざ病院へ

初診はもちろん予約できないため、診察は何時になるかわからないのでとりあえず早めに行こうということで、朝一の飛行機で病院に向かいました。・・やはり人気の先生ということで、6時間待ちでした。その日は視力検査などを済まし、4か月後に手術となりました。先生の所見では「中等度の先天性眼瞼下垂」とのことでした。

手術一ヶ月前から、風邪薬など服用禁止の為、健康にはとても気を遣いました。

その間にマラソン大会とその練習もあったのですが、万一の為に息子は見学。走りたかったでしょうがそこは心を鬼にして走らせませんでした・・。

大切なのは・・・

ここでひとつ、大事なこと、それは本人に手術の事を理解してもらうことです。紹介していただいた病院に向かう前、息子には話をしました。それまでも定期的に眼科に行っていたので、その度に「目がちゃんと見えているか調べるんだよ」と話してはいたのですが、今回は手術をするので、きちんと説明をしました。

「あなたの瞼は産まれつき力が弱くてここ(おでこ)の力で目を開けているの。だけど完全に開かないから見えづらくていつも顔を上向きにして見ている。だから、瞼をもう少し開けるようにここ(瞼の上)を切って手術をしたら、今よりはちょっとでも楽になるんじゃないかと思ってるの。手術をできる病院に行こうと思うんだけど、怖くない?嫌だったらもうちょっと考えよう。」という内容の話をしました。

息子は話を聞いて、「ぼく、いつも顔を上向きにしてるから、首がすごく痛い時があるんだ。切るときに痛くないならぼく平気。手術したい。」と言いました。

5歳の息子には手術の意味もあまりよくわかっていなかったかもしれませんが、何も告げずにさあやるぞ、では本人もわけがわからないでしょう。
それに息子がすごく嫌がっているのに無理やりにするものではありません。今すぐどうこうというものではないので、本人が怖くて絶対にしたくない。と言えば様子を見ることもできます。

あれから4年

手術から4年経ちましたが、本人にきちんと話をし、どんな手術をしたのか説明してあげていれば、もし他の子に何か言われても塞ぎ込まず自分で対処できるようになります。
他人からどう見えていてどう言われるかもしれないか、親は子供に伝えておいてあげるべきだと思います。
今でも友達に、「その瞼の上の線、何だよ?」と言われることがあるそうですが、「幼稚園の時にここを切って手術したんだ。全然痛くなかったから、俺全然平気だったんだ。」と説明すると、「へえー、すごいね。」と言われるそうです。

もちろん個人差はあると思います。悪意を持って悪口を言ってくる子もそのうちに出てくるかもしれません。でも、本人が毅然としていれば、相手は(これを言っても効き目ないぞ)と思い、言わなくなると思います。

もっとも、また違うことで言ってくる可能性はありますけど・・・

手術の話は③に続きます。(→先天性眼瞼下垂③)

先天性眼瞼下垂①

先天性眼瞼下垂④術後6年

先天性眼瞼下垂 ~育成医療制度と高額療養費制度で医療費負担が減らせます~

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