私がまだ20代の頃のことです。
深夜の帰宅
その日会社の飲みがあり、帰りが深夜になりました。
私の実家は車一台がギリギリ通れるくらいの細道を抜けたところにあるので、
広い道でタクシーを降り、20mくらい歩かないといけません。
その道は真っ暗で外灯はひとつ。振り返っても真っ暗で何も見えません。
家に着いて勝手口の鍵を開けようと裏に回ったのですが、内側からしか開けられない鍵がかかっていて入れませんでした。
仕方なく玄関から入ろうと表に戻ると・・・・。
!!!!!!!!!!!
門の前に人影が!!!外灯を背に立っているので顔は見えないけど男です!
私は立ちすくみ、向こうも無言のままこちらを見ています。しばらく互いに見合ったままでした。その時頭の中では、
「なんですか?」
「ちょっと何!?」
などと話しかけようか、それとも黙って逃げようか・・・と考えていました。
結局無言のまま庭に戻り、母の寝ている部屋の扉を叩き、母を起こして中から鍵を開けてもらいました。
母に「男に後をつけられた!門の前に立ってた!」
と言い、一緒に玄関から覗くと、そこにはもう男はいませんでした。
母には「こんな時間まで遊んでるからでしょ!」
と怒られました。
ごもっともです。これで犯罪に巻き込まれていたって、世間様には同じように思われたでしょう。
今考えると・・・
しかし、あの時もしそのまま勝手口から家にはいれていたら、付けられていた事に気づかず、今度暗くなってから帰宅したとき襲われていたかもしれません。考えると恐ろしくてゾッとします。
その後、夜になって帰宅するような時は、母に迎えに来てもらうか、友達が送ってくれていましたが、よほどの事がない限り、夜帰宅することはなくなりました・・・。